マナーやタブーなどを気にする出産祝い。 もくじ 出産祝いを贈るタイミングは一般的に、退院した後、命名書を飾ってお祝いする「お七夜」*1の生後7日から、「お宮参り」*2をする1ヶ月までとされています。 *1:「お七夜」とは、平安時代に始まったとされる民俗行事で、生まれた子に名前をつけて、社会の一員になることを認めてもらうための儀式とされています。 *2:「お宮参り」とは、赤ちゃんの誕生を神社で祝う行事です。 一般的に贈り物は直接会って渡すのが正式とされていますし、親族や友人の赤ちゃんなのではやく見たいと思い、会いに行きたいですが、出産祝いはお母さんや赤ちゃんの体調や健康面を考慮して、郵送で送るのがベターです。 出産祝いでタブーとされるのは、出産前に出産祝いを贈ることです。 出産祝いの相場については、地域や贈る人の年齢や収入など、様々な要因で変わります。 仲のいい友人グループの一人に宛てた場合や、会社の同僚などの場合は、 相場について紹介しましたが、実際のところ気持ちが一番大切です。 出産祝いは赤ちゃんが普段使うようなものを贈るのが一般的ですが、 ・おむつ(おむつケーキ) ・名前やイニシャル入りのもの(タオルや水筒など) 内祝い(お返し)では、出産祝いの大体3分の1から半分ぐらいの金額感のもので返すというのが常識となっているので、そのことも考慮して予算を決めるとよいでしょう。 出産祝いの際ののしについて必要ないとされている方もいますが、 また、リボンでラッピングする際は逆にのしは不要とされています。 ①のし のしをかけてから包装紙で贈りものを包む「内のし」と、包装紙で贈りものを包んでからのしをかける「外のし」ですが、どちらが正しいか悩むこともあるかと思います。 使い分けの基本は「郵送などで贈るときは内のし」「面と向かって直接渡すときは外のし」と覚えておくとよいでしょう。 「御出産祝」などの「四文字」は、しもじ・死文字、と呼ばれ、縁起が良くないと言われています。 一般的な紙の祝儀袋もいいですが、最近はスタイやハンカチ付きの祝儀袋があります。 出産祝いについてのマナーやタブーなど様々なことを説明してきました。
出産の知らせを聞いて、出産祝いを用意しようと思ったときに、「あれ、どうやって用意するんだっけ?」と毎回焦る方も多いのではないでしょうか。
出産祝いには、贈る時期や贈り方、相場や、何を贈るとよいかなど、様々なマナーやタブーなどがあります。
せっかくのお祝いなのに、嫌な思いをさせたり、相手を困らせないように、しっかりと確認して、気持ちよく贈って喜んでもらいましょう。
出産祝いについて確認すべきことについて、詳しく説明していきます。出産祝いを贈る時期・タイミング
最近では出産後入院を継続するケースも多いため、生後7日後では早過ぎる場合もあります。
もらった方のお母さん側は、1ヶ月後ぐらいのお宮参りの頃に出産内祝いを準備するので、
出産から2〜3週間後にお祝いを贈るのがベストタイミングといえるでしょう。
出産祝いを贈る時期を逃してしまった場合は、お詫びの言葉を添えて贈れば大丈夫とされていますが、もっと時間が過ぎてしまった場合は、翌年の1歳の誕生日のお祝いとして贈る方がよいと言われています。
7日間の由来は、昔は生まれた赤ちゃんが無事に育っていくことが多くなかったので、節目として7日間を迎えられたことをお祝いしたのが由来とされているそうです。
生後約1ヶ月後に神社に参拝して、お子さんの誕生、長寿を祝い祈ってもらいます。
正式には、女の子は生後32日目、男の子は生後31日目としている地域が多いそうです。出産祝いのマナー・タブーとは
出産祝いのマナー
親しい間柄でも、基本的には入院中の病院まで直接渡しに行くのは控えましょう。
直接渡す場合は、退院後に渡す相手の都合や事情を聞いてから、ご自宅などに渡しに行くのがマナーとされています。出産祝いのタブー
必ず出産した後に母子の健康状態を確認してから贈るようにしましょう。
また、お祝いのメッセージは、不吉とされる言葉や本人にプレッシャーがかかったりするような言葉は使わないようにしましょう。
また、「仕事を休めて羨ましい」などの言葉も、本人は育児休暇を取っていることなどに後ろめたさを感じている場合があるので、避けましょう。
使ってはいけない言葉一覧:切る、切れる、絶える、なくなる、流れる、苦しい、終わる、死ぬ出産祝いの一般的な相場について
もっとも大きな要因としては、贈る相手のパパママとの関係性によって相場が決まるケースが多いとされています。
以下には、パパママとの関係性による、一般的な相場を紹介します。
パパママとの関係性
相場の金額
父母
30,000-50,000円程度 最大10万円程度
兄弟姉妹
10,000-30,000円程度 最大5万円程度
伯父叔母など
10,000-20,000円程度 最大3万円程度
いとこ
10,000-20,000円程度 最大3万円程度
友人
5,000-10,000円 最大3万円程度
父母
30000-50000円程度 最大10万円程度
(自分が)上司
5,000円-10,000円 最大3万円程度
(自分が)部下
3,000-5,000円 最大1万円程度
外部の仕事関係
5,000円-10,000円 最大5万円程度
総額を決めて、贈る人数で割って、連名で贈ることも一般的です。
複数人で贈ることにより、総額が大きいものを贈ることが可能になり、
手配も一括も出来るので広く行われています。
手書きのメッセージを添えることで祝福の気持ちを伝えると喜ばれるでしょう。
また、あまりに高額過ぎるものも、贈った相手が出産内祝い(出産祝いに対する)お返しの際に困るので、そこも考えて予算を決めましょう。
出産祝いのプレゼントについて
出産による出費は何かと嵩むため、自由に用途を決められる現金は、誰しもが嬉しい贈り物と言えるでしょう。
予算内で、現金とプレゼントと分けて渡すのも喜ばれることが多いです。
父母や親族からだけでなく、高額な品を贈りたい場合は、「生まれた赤ちゃんにあげるので、お返しは必要ない」という旨を伝えると、出産祝いのお返しの際に困らせることがないでしょう。たくさんもらったりかぶっても困らないもの
・スタイ
・タオル
・現金 など自分たちで買うには高価だけどもらうと嬉しいもの
・ブランドもののベビー用品
・高価なおもちゃや絵本
・出産記念の品(銀のスプーンや、ベビーリングなど)
出産祝いに使う「のし」について
あくまでも一般的にはのしは必要であると言えます。
贈られる方にとっては、短期間に一気に届く出産祝いが、誰からのものかわからなくなってしまうかもしれません。
友人などにカジュアルに贈る場合に、堅苦しくない形であっても、誰から贈ったかはわかるようにしておく方がベターです。
昨今の写真映えするようなかわいいラッピングを施す際には、リボンでラッピングされることが多いので、その時は気をつけましょう。
この場合は、誰から贈ったかがわかるようなメッセージカードをつけることによって、誰から贈られたかがわからなくなることを防ぎます。出産祝いの基本的なのしの形式
②水引:紅白の「上向きの蝶結び(花結び)」が一般的
「何回あってもよい喜ぶべきお祝い」である出産祝いは、何度でも結び直せる紅白の蝶結び(花結び)を一般的に使用します。
③表書き
・筆or筆ペンで書く(ボールペンや万年筆などはつかわない)
・楷書で丁寧に書く(行書や崩し字はつかわない)内のしと外のしどちらが正しいか
ただし、地域によって異なる場合もあるので、その場合は詳しい親族の方などに確認してから贈るようにしましょう。表書きの書き方
四文字をを避けた「ご出産祝い」や「御出産御祝」などと書くことが一般的です。
また、御祝い事全般に広く使われている「御祝」も多く見受けます。出産祝いにおすすめの祝儀袋
包みが紙ではなくて、スタイやハンカチになっている優れものです。さいごに
デスクトップの方は こちらから